星座の話が出たので、今日は脱線して宮沢賢治の『星めぐりの歌』を取り上げてみます。
これは文学であって科学の論文ではないので、たとえば初めの「あかいめだまのさそり」が目玉でなくて心臓だとか、文句をつけても仕方がないでしょう。「あおいめだまのこいぬ」も、恐らく小犬座のプロキオンでなく大犬座のシリウスだと思われますが、「おおいぬ」だと音数が合わないので「こいぬ」にしたのでしょうね。
「ひかりのへびのとぐろ」は、ユーチューブで見ると「へび座」が出てきて、ウィキペディアでは「りゅう座」としていますが、そんな地味な星座でしょうか。私は銀河(天の川)と解釈したいと思います。川の流れはしばしば蛇にたとえられますし、銀河が全天を一周しているのはとぐろを巻いている「光の蛇」のようです。
アンドロメダの雲(アンドロメダ銀河)をどう見れば「さかなのくちのかたち」になるのかと、悩む必要はありません。アンドロメダ座は秋の星座ですが、秋の唯一の一等星「みなみのうお座」のフォーマルハウトの名前はアラビア語で「魚の口」の意味です。賢治は秋を代表する星と星座を並べただけで、「かたち」に特に意味はないと考えます。
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