昨日は20歳で死んだフランスの小説家ラディゲを取り上げましたが、フランスには20歳で死んだ数学者エバリスト・ガロアがいます。三島由紀夫は恐らく知らなかったと思いますが、私はどうしても三島とガロアの生涯を重ねて見てしまいます。
ガロアは1811年から1832年まで生きた人で、生前は数学者より革命家として知られており、逮捕や投獄もされました。しかし数学にも非凡の才能を発揮し、「群論」「体論」と呼ばれる革命的な理論を生み出しました。
2次方程式の解の公式は誰でもご存知でしょうが、4次方程式までは解の公式があります。(とても複雑ですが)しかし5次以上の方程式は、代数的な解の公式は存在しません。これはガロアより少し早く、27歳で病死したノルウェーの数学者アーベルが証明しましたが、ガロアはどんな方程式が代数的に解けるかの判定法を見出しました。
ガロアは決闘で殺される前夜、最後の数学論文を書き上げます。まるで『豊饒の海』を書き上げて市ヶ谷に向かった三島のようです。決闘の理由は恋人をめぐるいざこざとも、政治的な陰謀とも言われます。竹内淳氏が『高校数学でわかるフーリエ変換』で述べているように「ガロアは偉大な業績と、おそらく永遠に解けない彼自身の死の謎を残して」この世を去りました。
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