昨日に続いて井上氏の著作を取り上げます。第七章「神々の黄昏」で同氏は次のように指摘します。
「私たちは終戦前の体制を否定することによって戦後社会を成立させたと言うが、その実態は、もっぱら経済立国の道を選択することによって、戦争、敗戦、そして占領を体験したことの意味の問い直しを回避し、私たち自身が抱え込んでいる矛盾から目を逸らし続けてきたということではないのか。そのことによって、戦後という時代においては、驚異的な経済発展とは裏腹に、その精神において恐るべき空洞化が進んでいるのではないか」
1960年の安保闘争までは、まだ問い直しが続いていたように思います。安保改定と引き換えに退陣した岸信介の孫が今は政権を握り、戦前の復活という最悪の企みを着々と進めてきたのは、この精神の空洞化につけこんだものでしょう。
しかし日本は今もアメリカの属国ですから、安倍晋三の野望は満たされていません。最近は風向きが変わって安倍政権が苦境に立っているのは、アメリカないしその背後にいる世界支配層の意向が変わってきたのかもしれません。私は日米のマスメディアと異なり、トランプ政権をかなり好意的に見ていますが、今後も注視していこうと思います。
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