https://youtu.be/PoLRjWM9nQ4
今日は久しぶりに音楽の話です。1981年の石川セリのアルバム『星くずの街で』を取り上げます。10曲入っていますが、冒頭の『真珠星(Pearl Star)』は私のお気に入りの曲の一つです。
最初にこの曲を聴いたのは、池袋のプラネタリウムだったと思います。そのとき一緒に流れていたのが、当ブログで取り上げさせていただいた水越けいこさんの『星の子守唄』でした。懐かしい・・ほかには『池上線』で有名な西島三重子さんの『天体望遠鏡』も同時に聴いた記憶があります。
石川セリさんは日米のハーフで、井上陽水の奥さんです。以前テレビで見たとき「ライバルは誰ですか」と訊かれて「松任谷」と答えていらっしゃいました。でもたぶん、松任谷由実さんのほうではセリさんをライバルとは思っていないのではないでしょうか(セリさん、ごめんなさい)。ちなみに、このアルバムの2曲目は松任谷さんの作品『手のひらの東京タワー』です。ほかにも『朝焼けが消える前に』『霧の桟橋』という曲が松任谷さんから石川さんに提供されています。
『真珠星』は、パンタこと中村治雄さんの作品です。パンタがまた面白い人物で伝説のグループ「頭脳警察」のメンバーでした。『パール・スター』という曲名は「パンタ」から思い付いたのかもしれませんが、前年の1980年にはジョン・レノンがヨーコ夫人の目の前で「サインが気に入らなかった」ファンに銃殺されています。この曲を聴くと、同音の遥子夫人と三島由紀夫の『潮騒』や『美しい星』も思い出され、私の中ではすっかり三島由紀夫のテーマソングになっています。
パンタはこの曲とほぼ同時期、『スノー・キャンドル』『ムーンライト・サーファー』という二つの名曲もセリさんに提供しています。『スノー・キャンドル』はこのアルバムの4曲目に入っています。『ムーンライト・サーファー』は、かとうれいこさんが1991年にアデランスのCMソングとしてカバーされていて、そちらで知っている人が多いかもしれません。
7曲目の『バイ・バイ・オートバイ』と9曲目の『ローズ・バッド』は、あがた森魚さんの曲で秀逸です。
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