https://youtu.be/bmw_VRo55kY
私が中学生の頃によく聴いた太田裕美さんの曲です。この『遠い夏休み』は『手作りの画集』(1976年)というアルバムに入っていました。なかなかの名曲で、この季節になると聴きたくなります。
太田裕美と言えば『木綿のハンカチーフ』を思い出す人が多いと思いますが、彼女はこの曲が嫌いだったそうです。

私だったら『木綿のハンカチーフ』の彼女みたいに待たないわ。彼を追ってさっさと都会に行っちゃう。

こんなことを何かの週刊誌で語っていたのを読んだ記憶があります。
『木綿のハンカチーフ』は不思議な曲で、いつ聴いても初めて聴くような新鮮さが感じられます。「こんな歌詞、現実には有り得ないよな」と昔の私は思っていて『しあわせ未満』のほうが好きだったのですが、『木綿』の神話的な美しさも認めるようになりました。太田裕美さんのヒット曲はほとんど松本隆と筒美京平の作詞・作曲です。
『木綿』と対照的に太田さん自身が大好きだったのは『九月の雨』で、『こけてぃっしゅ』(1977年)というアルバムから彼女自身の強い希望でシングルカットされたのですが、喉をこわしてしまって苦労されたようです。彼女の声質にはあまり合っていない歌のように思われます。ただ歌詞も曲も素晴らしく、太田さんが気に入ったのもよく分かります。最後の「♪愛がきのうを消してゆくなら私あしたに歩いてくだけ」とか、最高です。
太田裕美さんは特徴的な声と独特な世界を持つ歌手だと思います。少し舌足らずで、曲によっては歌詞が聞き取りにくい場合もあります。私の母の表現を借りると「青春のはかなさ」・・なるほど。バラエティ番組で共演した堺正章から「やる気があるのかないのか分からないような歌手」と茶化されておりました。(笑)
水越けいこさんも個性的な声の持ち主ですが、アイドル歌手は声に特徴がないと売れない気がします。かとうれいこさんも結構上手いのですが、あまり声が印象に残らないのですね。
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