私が子供の頃憧れた人物の一人にフェルディナンド・マゼランがいます。言うまでもなく史上初の世界周航者であり、二百数十人の隊員のうち十数人しか残らなかった「死の艦隊」を率い、彼自身もフィリピンで戦死するという劇的な生涯でした。
史上初の世界周航にも関わらず、マゼランは世界史でそれほど重要人物とは見なされていません。彼らが航海したマゼラン海峡からフィリピンに至る太平洋横断航路は実用性に乏しく、後にはメキシコ航路が使われるようになります。
マゼラン海峡もそうですが、やはり彼の名を冠した「大マゼラン雲」「小マゼラン雲」は銀河系の切れ端のような銀河で、その名を不朽のものにしています。
5隻の船のうち最後まで残ったビクトリア号の舵手ピガフェッタは、毎日欠かさず書いていた航海日誌が一日ずれていたことに驚きましたが、これは世界周航の証明でもありました。
昔の本では「マゼランは土人と戦った」などと平気で書かれていましたが、こうした記述は現代では見直されています。
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