今までの私の精神生活に大きな影響を与えた人物というと、三島由紀夫、稲垣足穂、澁澤龍彦、手塚治虫、北山修の五人になると思います。しかし、この五人に惹かれる理由はそれぞれ違っていて、とても正確に説明することは出来そうにありません。
唯一言えることは、自分に近いという意味では澁澤龍彦が最も当てはまりそうだということです。足穂に惹かれる気持ちはあっても、とても自分は足穂にはなれないし、他の三人も同様です。ただ澁澤だけは自分に近い感じがあります。もちろん知識の該博さと言い、文章の見事さと言い、自分などは遠く及びませんが、心の動き方が似ているように思われるのです。
澁澤の『夢の宇宙誌』『幻想博物誌』は特に好きな作品です。私が子供の頃に惹かれた「宇宙」は天文学でいう宇宙ではなく、こうした宇宙だったかもしれません。この辺りは「花」と植物学の関係も含め、稲垣足穂も言及しているところです。
足穂は自分を高く評価した三島を最後まで罵倒し続けましたが、三島の友人で足穂を尊敬していた澁澤は「そういうところが稲垣さんの駄目なところだな」と冷静に見ていました。面白い話だと思います。
お読み頂き、ありがとうございますm(_ _)m
唯一言えることは、自分に近いという意味では澁澤龍彦が最も当てはまりそうだということです。足穂に惹かれる気持ちはあっても、とても自分は足穂にはなれないし、他の三人も同様です。ただ澁澤だけは自分に近い感じがあります。もちろん知識の該博さと言い、文章の見事さと言い、自分などは遠く及びませんが、心の動き方が似ているように思われるのです。
澁澤の『夢の宇宙誌』『幻想博物誌』は特に好きな作品です。私が子供の頃に惹かれた「宇宙」は天文学でいう宇宙ではなく、こうした宇宙だったかもしれません。この辺りは「花」と植物学の関係も含め、稲垣足穂も言及しているところです。
足穂は自分を高く評価した三島を最後まで罵倒し続けましたが、三島の友人で足穂を尊敬していた澁澤は「そういうところが稲垣さんの駄目なところだな」と冷静に見ていました。面白い話だと思います。
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