『新撰姓氏録』は平安時代初期の815年、嵯峨天皇の命令で編纂された書物で、平安京と畿内の諸氏族を神別・皇別・諸蕃に分類しています。諸蕃は朝鮮や中国からの渡来人であり、皇別は神武以後の歴代天皇から分かれた氏族です。神別は更に天神・天孫・地祇に分類されており、皇室は天孫に属します。
これらの氏族分類は現代的に見ると、日本列島への渡来時期の相違によると考えられています。一番新しい渡来人は秦氏などの諸蕃で、外国から来た記憶が歴史としてはっきり残っています。それより古いのが天神(物部氏など)と天孫(皇室など)で、渡来の記憶は曖昧になり、天から降りてきたように神話化されています。天神のほうがやや古いようです。
地祇は更に古く、渡来の記憶は完全に失われ、初めから日本列島にいたと思い込んでいます。このような見方で概ね理解できるのではないでしょうか。
お読み頂き、ありがとうございますm(_ _)m