産業革命やフランス革命に先立って16~17世紀のヨーロッパで「科学革命」が起こり、その思想的影響が大きかったことは確かです。その一つがコペルニクスの地動説に始まる宇宙像の転換であり、地上世界と天上世界を全く別のものと見る中世的な宇宙像の崩壊でした。最終的にはニュートンにより、地上の石ころも天上の月や星も同じ万有引力の法則で運動していることが明らかにされました。この意味で、ニュートンは人類史上最大の人物と言えます。
しかし、村上陽一郎氏らに代表される従来の科学史では、数学の役割が過小評価されているように思います。ガリレオ・ガリレイは天文学者、物理学者のイメージが強いですが、実際は数学の教授でした。ガリレオの数学の師となったオスティリオ・リッチは三次方程式の解法の発見で名高いタルタリアの弟子でした。ニュートンもアルキメデス、ガウスと並ぶ史上三大数学者の一人であり、パスカルの三角形に現れる二項定理や微分・積分学の創始で名を残しています。数学革命は科学革命に欠かせなかったと言えるでしょう。
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