私は子供の頃、天文学者になりたいと思っていた時期があり、天文宇宙検定1級の資格を持っていますが、今は特別な関心はありません。やはりアポロの月旅行が宣伝され、日本でも多くの宇宙アニメが放送されていた影響だったと思われます。
宇宙に興味を持つことは気宇壮大になるなど良い面もありますが、悪くすると身近なことへの関心をなくし、狂気をもたらす危険もあります。アポロについてはアメリカ合衆国による詐欺だった可能性もあり、今後も検証が必要です。
『豊饒の海』第1巻の『春の雪』三十三で清顕、本多、ジャオ・ピー、クリッサダが見上げた星空は今も広がり、この地上を見下ろしています。

それは正しく琴だった! かれらは槽の中へまぎれ込んだ四粒の砂であり、そこは果てしのない闇の世界であったが、槽の外には光りかがやく世界があって、竜角から雲角まで十三弦の弦が張られ、たとしえもなく白い指が来てこれに触れると、星の悠々たる運行の音楽が、琴をとどろかして、底の四粒の砂をゆすぶるのだった。

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