どの国でも神話と歴史の境目は明確ではありませんが、日本神話の場合は神武天皇以後が歴史、その前が神話ということになっています。神話は創世、高天原、出雲、日向の4段階に分かれます。
日向神話の位置は微妙で、舞台が地上に移り、時間が流れ始めることから、歴史の始まりと見ることも出来ます。
神武天皇の伝説も微妙な位置にあり、神話に分類する考え方もあります。これは第2代の綏靖天皇から9代の開化天皇までが記紀ともに具体的な物語を欠く「欠史八代」であること、第10代の崇神天皇が神武天皇と同じ「ハツクニシラススメラミコト」の別名を持つことが関係しています。
欠史八代の漢風諡号で目立つのは第5代の孝昭天皇から第8代の孝元天皇まで「孝○天皇」が続くことです。これは前漢と後漢の皇帝の諡号に影響を受けたものか、またも微妙な続き方、途切れ方です。
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