『日本書紀』によると、神武天皇は東征に出発するとき「ニニギノミコトが降ってから179万2470余歳になる」と述べたそうです。この数字はちょっと信じられません。岩波文庫の補注には次のような解説があります。

この数の根拠について、飯島忠夫は、余歳を参天台五台山記・簾中抄などに載せた数によって六歳と定め、唐の武徳9年に造られた戊寅元暦の上元戊寅の年を天孫降臨の年とする計算であろうという。

難しい解説ですが、ウィキペディアで戊寅元暦の上元の年を調べるとこれより一桁少ない年数が書かれています。ともかく、史実を調べるには参考にならない数字であることは確かです。
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