神武天皇の最大の敵であった長髄彦(ながすねひこ)は謎に包まれた人物です。長髄彦が仕えていたというニギハヤヒノミコトも物部氏の祖とされ、神武と同じ天神の子であったとされていますが、やはり謎めいた存在です。
私は以前から神武天皇は西暦100年頃に実在した人物であり、『後漢書』に現れる倭国王の帥升ではないかと考えていますが、57年に光武帝から金印を与えられた倭奴国の王がニギハヤヒであり、大夫が長髄彦と考えると面白いと思います。金印が福岡県の志賀島で出土したため、このような考え方をする人はいませんが、金印は移動しやすいこと、大和の奈良(那羅)という地名も古いことを考えれば、それなりに有り得ると考えられます。
長髄彦との戦いで神武天皇を助けた金鵄(金のトビ)の伝説は、金印の記憶が反映しているかもしれません。
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