重祚(ちょうそ)は一度退位した天皇が復位することで、飛鳥時代の斉明天皇(皇極天皇の重祚)と奈良時代の称徳天皇(孝謙天皇の重祚)の2例が知られています。偶然ですがどちらも女帝(女性天皇)です。同一人物でも異なる諡号が贈られており、これは天皇その人よりも天皇の位を重んじる考え方に基づくと思われます。
ここで問題になるのが後醍醐天皇です。後醍醐天皇は北条高時と足利尊氏によって2度の廃位と復位をしており、事実は2度の重祚をしています。しかし、南朝を正統と見る立場からは廃位も復位もなく、後醍醐は一貫して天皇だったということになります。一方、北朝を正統と見る立場でもこれを重祚と見るかどうかは見解が分かれているようです。
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