こと座の一等星ヴェガは東洋では織女星、わし座の一等星アルタイルは牽牛星と言われ、七夕伝説でよく知られています。白鳥座の一等星デネブを加えた三星を夏の大三角と言い、銀河と共に夏の夜空を彩っています。
日本神話では高皇産霊尊の娘・栲幡千千姫命(古事記では万幡豊秋津師比売命)が織女に似ています。織女は天帝の娘ですが、貧しい牽牛は天照大神の子・天忍穂耳尊とは対照的です。しかし大和言葉で「ひこぼし」と言えば、九州の英彦山の名が主祭神の天忍穂耳尊(太陽神の子=日子)に由来するのと同じになります。
幡を軍旗と見れば全く違ったイメージになり、八幡神ともされる応神天皇とその母・神功皇后のようです。神話の背景にどんな歴史があるかは分かりません。古代はあまりに遠く、深い闇に包まれています。
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