今日は天皇誕生日ですが、いつものように仕事をします。
平成の天皇誕生日は祝日になりませんでした。これは今の自民党と上皇の不仲が影響しているのでしょう。
12月23日は東条英機らが処刑された日でもあります。これはクリスマス前に処刑を済ませたいという彼らの考えからでしょうが、当時の皇太子誕生日という理由もあったかもしれません。
2月23日はフィリピンで山下奉文が処刑された日です。これは奇妙な偶然ですが、山下はその十年前、二二六事件の直前に青年将校らと会っていたと言われます。そのため昭和天皇は山下を嫌っていたという噂もありますが、真偽は分かりません。
ジョージ・ワシントンも同じ誕生日らしいです。日本はアメリカに独立戦争を起こしても良いと思います。
お読み頂き、ありがとうございますm(_ _)m
平成の天皇誕生日は祝日になりませんでした。これは今の自民党と上皇の不仲が影響しているのでしょう。
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2月23日はフィリピンで山下奉文が処刑された日です。これは奇妙な偶然ですが、山下はその十年前、二二六事件の直前に青年将校らと会っていたと言われます。そのため昭和天皇は山下を嫌っていたという噂もありますが、真偽は分かりません。
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コメント一覧 (25)
幸安曰く。眼を眠事は不致候。御案内有て参り候節は臓腑を清むる薬あり、是を水にて呑み申し候、其間合は暫く御待ち下され被候て行申候、此薬は幽境の師仙君より授け呉れて持居候もの也とて則明に見せ申候。色白くして少し青味を含み候様の粉薬なり 此味は如何と問うに只淡く味い無き薬なりと申候。
幸安曰く、家に帰り候時も何時にても山人と申すが付添い送り呉れ申候、現界に帰り候後に暫くの間眠たく成申候。
明問う、汝仙境より伝え候黒き石を持ちたる由承り候其石ありや形は如何に
幸安曰く、右の石は男根に似て大の形したる青色の自然石の小石にて長一寸余り、払子を持たる如き座像なり、是を尊信致候樣申侯て仙人より授けられし物なり、今は幽界の学場に器に入れ安置仕御座候明思うに是は少彦名大神の御霊代のものならんか
明問う、幽境には官位の定り貴賤の等級服色の差別ありや。
幸安曰く、最上等を神仙と申し、是は遙に貴く神様とも申方なり 行者の上を仙人と申、次には山人と云う、其次を霊人と云う、此下は狗賓と云う 所謂天狗鬼類は此中に在り、但鬼は昼夜仙境に住み居れども、天狗は交替の出役なり、又衣服の色は上位は黒色(神仙)次は紅色(仙人)次は赤色(山人)次は青色(霊人)次は白色(狗賓)如此其定り御座侯
明問う、鬼と天狗、何れが上なるや。叉鳥獣は如何
幸安曰く、鬼類の次は天狗なり、鳥獣は其下に附べし。然れ共物によりては天狗より上に附もあるべし。
明問う、人界より幽境に入りたる人は其人間に在りし時の官位の尊卑によりて仙境の位も定まる事にや。
幸安曰く、幽界に入ては王侯も庶人も同様なり、人界の官位は人間一世の物にて仙境に入るものは皆一且位階は離れ申候 其人界の修学信心の道徳に依りて其位を定る事に御座侯。
capelaurig
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幸安曰く、頭巾といい諸冠という。皆冠り物の総称なり、諸冠と申して二品あり、冠は一年に両度改め申候。寒暖により改るに非ず、季に依ての定なり、人界の冬春と云て此は頭巾を冠り申候。其形ヒダは傘を開き懸たる如く、高く立ち御座候、紫の紐を結び下げ申候、叉夏秋というべき時は冠をば着申候、是も頭巾と同じく黒色なり、何れも今の現界の鳥帽子の如く竪き張抜にて、上に絹を張りて漆を懸たる紐は紫にて御座候、叉如意の外に笏を持たる人も御座候。人界のとは違い其形彫ものなり、長さは一尺斗りに御座候。是にて平目なるもあり、叉如意の如く丸きものあり、何れも笏は白木造りなり。
明問う、此持物も位により差別ありや。
幸安曰く、黒き如意は上なり、朱の如意は次なり、笏は其次拝団扇は叉其次に御座候。又紀法仙人など他行の節団扇を持ち候事御座候。(地黒にて雲を画く中は日にて赤し)但是等の持物は皆仙人、山人等の格には抅わらぬものなり。
明問う、鬼天狗は如何に候や。
幸安曰く、鬼類ば皆裸形にて両手両足の首などに輪を入御座候。頭には小き角二ッあり、毛は身中に荒く生たり、叉耳に輪を入たるもの一人あり、是は上等の鬼なり、又狗賓の形は人に同じく手足の爪は猿の如く、惣体逞き物也、頭巾を冠り白衣を着し足には沓をはきたり、叉徒足なるも御座候。人界にて云う如く鼻高ぐ翼あるものは無御座候。叉木葉天狗と称するは鳥類也、
其姿は皆裸にて衣服なし、頭は觜ありて鳶の如く、惣身羽毛あり、両翼あり、両手の指は五本なり、然れども其足は鱗甲ありて鳥の如し、此天狗は毛色に四種あり青と黄と赤と叉三色交り。(大正7年 霊 学 研 究 に 就 て)
capelaurig
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せる天狗と叉弘法始りてより僧山伏の魂か成たる釈魔と云う天狗とが有る由、是等の差違ありや。叉彼等の三熱の苦ある事の如何。
幸安曰く、仙家に使うは品の宣空よき訳の有る筋と存候。或時夜中に私が当地の御城の高石垣の中央に其丈高き僧の空中に立たるを見たり。是等は釋魔ならん。私未だ魔境に至て見たる事無き故に其譯並に三熱の事も不存候。
明問う、人界にて強盗殺害諸の悪事をな作す輩をは、幽界より誅罰する法 ありや。
幸安曰く。何程の悪業を作るとも、人界には人の君より其刑罰の定法あること事ゆえ故一切構い不申候。然れども神幽の道を害する不信奸侫の輩の人界の咎なきをば幽境より冥罰を与え申侯。尤も幽理に付ての事なり、竟山と申て山中の行法を糺す役人あり、是が人間の事をも司るなり、人を罰するには狗賓に命じて事を斗らしむ。多くは水火の災を蒙らしむる事に御座候。
明問う、汝仙境にて手習せる時、外にも習い候友ありや。叉硯 筆 文鎮 水滴
紙などは如何致候哉。
幸安曰く、手習は九州赤山にて友一人あり、彼浄王と申十七才に成人なり、此人今現界の父母は死して無御座候。私はいつも此浄王と相並て手習仕そうろう候。さて偖硯も筆も幽界の物なり、ケサンは形長く石を以て造りたる物なり.水は谷水を柄杓にて汲取り硯に入申候 紙斗りは人界の物を用い申候。
明問う、幽境にも天文、地理、物産、算術など学問致候人ありや 武術を習う事もありや。
幸安曰く、仙境の人は天地万物其実を見て能ぐ辨え候故、別に習い候事は不致候。武術の事は御座候。私も師仙君より其奥儀を授けられ学び候えども、是は深秘にて君父の仇討など致す様の砌ならでは不被用 人に語る事なかれとの厳禁ゆえ申難く候。却て幽界にては武術の達したる者と、力量の勝れたる者とを第一に尊み申候。
capelaurig
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幸安曰く、紀法仙人が九州赤山へ来り候時。岩にて香を焚き候に其煙の立昇る末より蛇の現れ出たるを見候。叉囲碁は御座候。別の博戯はなし。其碁の打方勝負い趣向人界とは大に違い、こころ意面白く御座候。矢張黒白の石を相用申候。
明問う、仙境に詩歌管弦集会の遊びもありや。
幸安曰く、仙境には専ら詩歌を作り申候。歌は三十一文宇也。詩は模索也。其席の礼法もあり。さて偖赤山にて清浄仙君より命題にて同僚一同歌よ 詠める事あり、私どもには長と申す一字題を出し呉れられ申侯。其時詠る
清玉とはにすむ月諸共に我身まで寿命の終り限なからむ。
叉師仙君より私に自草舎東の発題を出されし事あり。其時にもからくつ自草やの舎東はときて鳩来とり食嶺苔を 今かく申たる事御座候。さて扨叉歌を唄い笏の如き物にて台を打おり折拍子を取り舞曲をなす為を見申候。其舞俳優狂言に近き様なる物也。其歌は人間謡浄瑠璃などとは大に違い、感に絶て最面白く舞人の所作甚面白くおかしき物にて、人界に譬うべきもの無御座候。又私が口能野へ参り候時、所謂八天狗ががく樂を奏して象頭山の金比羅神を祭れる其楽の聞えし事あり。是叉人間の雅樂よりも殊勝に御座候。
明問う、仙境よりも雪月花を見て楽む事ありや。月も光ありや。雪も降り候哉。花も咲暮り候哉。
幸安曰く、月も白く見へ申候。雪の降り積る事もあり、伹身には触れず冷たくは無御座候 花は佐久羅 梅 牡丹 芍薬 諫木 四季に花咲き申候。尤月雪花を愛で歌を詠み詩を吟し候事、人界に変り不申候
明問う、幽界に男女あるが上に色をも好み妻妾の房事など抔もあるべきか。
幸安曰く、尤男女交接の秘事あり、私九州赤山を降らんとせし時最美麗なる仙女あり、それ夫を慕い付添て来る人あり、其様を怪み振廻りて見んと致せしに、忽ちに姿を隠して見せ不申候。
capelaurig
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NATOへのウクライナ加盟などNATO 拡大がロシアの国家不安の口実を与えることになっていることは多くのひとが指摘する。プーチンの言い分を浸透させることになっている。そこは見ておかなければならない。アメリカの民主主義は対抗的民主主義であり、限界のあるものだ。自立的な民主主義ではない。非民主的な統治権力に敵対視、それを、戦争で持って民主化させるということもやりかねない。これは統治権力の民主主義への転換を統治権力の歴史性を踏まえてやる、つまり内在的に展開していく過程を無視する傾向をもつのであり、戦争でそれを押し付けるということをやる。ここは民主主義が統治権力の歴史性を踏まえて、いうなら統治権力の支配をめぐる闘いの中でどう達成するかということで、一番難しいのだが、ここでアメリカ民主主義は問題というか欠陥がある。
今回、口では外交的解決と言いながら、本気でそれをやらなかったことは、ある意味でプーチンを戦争においやったことであり、アメリカが結果において戦争に加担しているともいえる。
capelaurig
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幸安曰く、師仙君の呼び名にても、毎々尋ねられ候事御座候 其節は有体に申上侯。
明問う、此人界の書物器物など抔を仙人の許へ贈り遣す事は出来不申候や。
幸安曰く、私先達て利仙君の方へ、此界の吸物椀一つ進上致候処此器は此処にては用い様のなき無品なりとて返されたる事あり、現界の物を幽境に置き候事は成り難き訳合あり候事と承り申候。
明問う、現界にて陰陽五行の小理に傾きたる儒学者又は不信心者などを仙境へ連行て幽界を見せ、叉夢の諭しなどして邪見の心を改めさせ侯様に成まじき事か。
幸安曰く、元仙境の者の人界へ生れ出たる類の縁ある人ならでは各等の事はなり成がたき由、予て師仙君より承り居申候。
明問う、人間に幼少より早く諸芸等に上達し、拔群なる者あり如何。
幸安曰く、是は前世の修行の功を積み候。人の生れ替りたるなる成べし。
今此界にて諸芸学問など能く習得たる者は幽界に入ては功に立申候。後
の為にならぬは官位財産宝にて候
明問う、幽界に年号ありや。今日明日を唱え侯は。いつ何時を始めと致侯哉。叉諸々山々の仙境に地名国境の定ありや。
幸安曰く、仙境の年号あれども、其文字とな唱えは未覚不申候。暁九時より翌日と定め申候。国境地名あれ共、是は至て禁戒のこと事故に申かたく候。
明問う、世に生れ年の七つ目の活物を尊みて霊験を受し人もあり其物を軸物をしたた認めて尊信する人もあり、是は如何なる訳合いにて信じ候や。
幸安曰く、七つ目尊む事は仙境にもこれ有之、活物は幽顕両界に通ずる物故、幽顕の縁を導かむ為なり。 因って人間にも是を尊むなり 就中鼠 牛 羊などは殊更人に近き物の由承り申候。尤其名を尊信する斗りに非ず、其実の活物を深く慈み尊みて殺害を蒙らしめず、危難を助けるなど抔申候。(大正7年 霊 学 研 究 に 就 て)
capelaurig
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幸安曰く、熊野山の奧に龍神山と申処あり、其処にて霧神を拝み申侯。惣身金色にて角青く岩間より頭を出されしが、一丁余りも向うに尾の先見え其端に日月の光あり、両の肱と股よりは時々火炎を発し候。誠に貴く殊勝なる御姿に御座候。
明問う、他境にて人に礼するには差異ありや。
幸安曰く、人に礼するには三礼の九礼、三礼の六礼、三礼の一礼と申法あり、三礼とは三度づつ額突く事也。私が師仙人に謁する時にも先下座にて三礼し、次の間に入て三礼し、其次前面の席にて三礼する事なり、此九礼は至て重き礼法なり、次には六礼なり、叉傍輩同等には三礼の一礼を致申候。人界の如く一度額 突く事はなく無御座候。さて其形は両手を重ね地に頭を下げ申候図の如し。
明問う、清浄仙君他行の節供連は如何。また汝師仙君前面する心持遠慮ありや。馴々敷候や。叉物云るには小声に候や。大声に候や。
幸安曰く、利仙君他行には大刀特一人召連申候。但西城へ参りた一字空る時は私と只両人也。此時は分形にて御座候。前面の事は礼法厳なるが故に誠に恐入遠慮御座候。然れども心睦ひは甚親しく存候詞は高声なる方に御座候。
明問う、仙人の馬に乗り、又鳥に乗る事ありや。
幸安曰く、馬に乗りたるは見不申候。只赤山にて黒き野馬の遊べるを見申たり、有田の紀法仙人が鷲に乗て行しも見申候。
明問う、汝仙人に誘われて此家を出行かんとする時、跡を振り向き視るに此家並に瓦町和歌山市中人家等眼下に見え侯。或は風吹時は絵にかけ書る仙人の様に冠と紐 衣の裾など吹なびき候や。
幸安曰く、仙人に伴われてはも 勿ち此人界の姿は隠れて見えず、寒くも侯へども、家の地も皆芝成申候。叉風は身に触れず、衣は吹なび靡き申侯。
capelaurig
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幸安曰く、縁なき人を幽境へ連れ行く術决して無御座候
明問う、終には其体如何致候や。魂の行方いかに、叉死候事は恐れ不申候や。
幸安曰く、私は髑は残る人の形見と人界に伝え置き、魂斗りにて幽界へ入るべくと存候。元より幽顕両界見通し魂の行処に少しも迷いなき故。世間の人の樣に死を恐れ不申候。
明問う、守屋、大連公厩戸太子の事幽境にては如何。
幸安曰く、守屋は神仙の方に居られ候由承り候。厩戸太子は不存候。吾師仙君の説にすべて人界にて深く魂を寄たる処の山となるは必死後にも其処を住処と致し候定めの由に承り申候。
明問う、八天狗と申は誰々の名申候にや。
幸安曰く、私師の仙君より聞居候は、天南坊すとく崇徳天皇 次に太郎坊後醍醐天皇、次に鷄喜坊護良親王、次に普賢坊宇治左大臣 次に三密坊叡山法師、次に光井坊鎮西八郎為朝、次に東金坊六条判官為義也、此某坊と申は幽界より出でたる名なりと承り申候。是を八山霊と申候。身柄は何れも正一位にて各一組となり、何方の山へも行事にて住所は不定候。
明問う、仙界にも胎息養氣の術級及薬の事ありや。叉仙人の腰に帯たる瓢は何を入れ候や。叉仙境にて魚を釣り、鳥獣を狩する事もありや。
幸安曰く、胎息養生術見不由候。薬は丸子を呑申候。腰に付たる瓢は大抵薬物を入申侯。酒好む仙人は酒をも入申候。叉釣を致す事は御座候。但魚は死物には成らず候。鳥獸の狩不見申候。煆椵碬
明問う、幽境は日光を仮らず、明なる由なるが、物の陰陽ありや又山中なれば物音も木霊に響き可申や。叉山中に飛花落葉ありや或は家の内に塵芥の溜る事ありや。衣服破れ垢付きたるもありや。
capelaurig
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明問う、赤山師仙君の舘の広さは如何。舘や諸仙人山人霊人狗賓等夫々一局一構の役所ありや。其人の側に筆硯帳面様の物ありや
幸安曰く、利君の舘は当地にては久野殿和歌山藩の家老職屋敷に少し狹き方に御座候。舘中前役所は構え不申、奥の間まで見通しの大舘にて、数多の人々役目の 居場所に列居いたし候。一局毎に役者の前に大机一脚づつ置き、上に硯、筆、紙等も御座候。
明問う、下官の不心得の人柄ありて師上官より叱られ候様の事もありや、叉汝など仙境にて物を成すに大儀面倒に覚ゆる事もありや。
幸安曰く、無礼を戒める事などあり、賞誉する事もあり、叉彼境にては人の用を聞くも吾事を成すも、皆面白く楽しく思いて致候大義なる事なし。尤腹の立事、悲き事、迷惑なる事などは一向無御座候。
明問う、汝現界にて毎朝拜神之節、拜し振は如何致候や、叉汝妻を迎える事致すにや。
幸安曰く、拝礼は仙境の法を相用い候。私か妻帯の事は当八月朔日よりは勝手次第 いつにても妻を入れ苦しからざる旨、師仙君より申聞御座候。尤も妻帯後は幽界往来は心次第に出来候旨被申聞候也。
明問ふ、諸人寿命の長短、又天気。晴雨を前知する法は不存申候や。
幸安曰く、晴雨はあい相分り申候。人の寿命も大底相知れ申候。去りながら是は秘密の事に御座候。
明問ふ、汝現界にても天狗など目に見ゆる事ありや。
幸安曰く、夜中往来の節相見んと心を定の侯へば、狗賓ある時は必姿見え申侯。本居弥四郎内遠主より書付を以て当国の御名帳に出たる 往古在申候。神社の亡びて今も跡も知れぬが多くあり、其祭れる神達は今どこ何処に坐如何あらん。
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同人より其祖父宣長翁並に父大平の今幽境の有様如何。叉宣長翁の宣は何の字なるや、と伺い候。答 宣長主は伊勢国海幽山に在て山人と成居候。山人は仙人の次官なり、宣は云の字也。海幽山は山室山にて此処も仙境成。太平は遙かに劣り木仙にて住所知りがたくと申越候。
明問う、仙境にては苦行を勤める事はなきか。
幸安曰く、誠に恐ろしき行あり、私も所々山中谷々にて水火の苦行断食の勤めをさせられたる事多し、就中去かのと辛い 亥年四月頃は富士山に登り大雷の雨中にて百日断食にて辛苦の大行仕候。甚難境苦しく御座候。夫より五月に至り当国熊野の火瀧と申して猛火降り熱湯落る瀧に入て百日断食にて炎熱苦行仕候。此難行致ては人界の事も打忘れ、身も魂もきえ消失せ候かとも存候。然れども其場を出で候上は身に少しも疵無御座候。さて扨百日の定めに候へども、訳ある事か日数を短かく済せ呉候。仙境に入候。初めの程は好み事斗りにてあれども何分かこるの苦行を致さでは自在の身に成不申候由 此苦患は彼境の修行斗りにあらず、前世よりの罪をつぐな償い候致由承り候。大抵の人間は皆此両苦行を得し 仕と 遂げずして人界に帰る者多く御座候。茲に至ては誰も人界の楽を羨み申候。人問は寿命短かく不自由にて心侭に成らぬ事多けれ共、斯る苦患の無きは結構也。併ながら苦行を仕おほせたるは通力自在にて中々人間の及ぶ事にては無御座候。
明問う、仙人達にも苦行ありや。
幸安曰く、仙人になりては左様の事なし。但狗賓以下には難行も御座候。其外凡人の死て幽界に入たる者苦患あり.
capelaurig
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幸安曰く、人界にて神と定め物を供え祈祭の時は其祈りの功に依りて夫程の神は成居申候。来去分形也、崇徳天皇の御本体は大天狗と成り居り給えども神に祭り候方には神と現われ給うを思うべし。叉曰く、世の人間に何の善行陰徳も無くして仙術を好み、或は穀食を断ち山に入るとすれば、忽ち仙人にも成る様にも思う者あり 大なる心得違いなり、人に生れては第一諸神仙霊を崇敬し、其国其処の君上の掟に従い五常を守り、陰徳を施さば願望叶い死しても必神と成り可申候。邪見不信にて情の心なく、自分だけの富貴を貧りうかうかして死し申候者は魔境に入申候。
明問う、汝此人界にても何か禁戒の食物様の事は無しや。五辛酒肉は給べ候や。
幸安日く。断物は鳥獣と灸治也、五辛酒肉も 給べ申侯。師仙君の申されしは、私人界に帰り候上は、叉人界の法令を堅く相守り可申候。此の幽境の事も親類の外は不信仰の凡人猥りに語り申間敷旨教へ呉られ候。
明問う、汝が諸人の為に相成る事授り候と申は何様の所行を第一に致し侯や。
幸安曰く、私人間に生れ候えども、元より仙境に機緑有て師弟の契有る事手裡の如しとて左右の掌を見せ候に中指と薬指を囲みたる筋あり、將指は師匠無明指は弟子なりと中より私第一神幽の其実をとくし篤志の人に伝て現界に弘めしめ、諸人を諭し導かしめ、幽顕両界の栄を願うなり。
capelaurig
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明問う、近頃幽界に行通いせる人も折々ある事なれども。皆貧賎の野人にて尊貴の人に無きは如何、汝か如く神幽の道を世に伝えしめんとの仙官の使者ならんには、殊に君上高位の方にありては其道も速に弘まるべき理なるに、汝如き庶人を以てせらるゝは如何。
幸安曰く、此教に緑なき不位の賢人を幽顕の案内に使う事はこれ無之况て妻妾臣僕を抱え政道を預り.君父に従位官せる人などは用捨もある事に御座候。扨今君の如き凡人に逢い侯て我事を世人に伝え賜り候など抔は実に出世間の為に此上無き事にて。是叉かゝる訳のある事と存候。尤私は無学無才にて物書き候事出来がたく物語り不弁舌にて侯間御答申候次第御認被下宣敷御取斗之程ねがい奉希候。
capelaurig
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