私を古代史に導いた本の一つに『邪馬台国99の謎』という本があります。1975年に松本清張が編した本で、当時の有名な学者たちが執筆していますが、冒頭の「魏志倭人伝はなぜ大切か」という直木孝次郎氏の文章は、記紀の史料としての限界を述べることから始まります。
(記紀が参照した)史料の多くは、六世紀中葉以降の成立と考えられる。したがって六世紀以後の歴史の動きはほぼ把握できるが、五世紀の歴史となると、正確にあとづけることはむつかしい。まして四世紀やそれ以前については、両書のなかでもっとも詳細に記されている天皇家に関する記事でも、ほとんど信用することはできない。
私は直木氏よりは記紀の史料性を高く評価する立場ですが、傾向としては彼の発言通りだと思われます。内外の史料と考古学は補い合って真実を探る必要があると思います。
お読み頂き、ありがとうございますm(_ _)m
(記紀が参照した)史料の多くは、六世紀中葉以降の成立と考えられる。したがって六世紀以後の歴史の動きはほぼ把握できるが、五世紀の歴史となると、正確にあとづけることはむつかしい。まして四世紀やそれ以前については、両書のなかでもっとも詳細に記されている天皇家に関する記事でも、ほとんど信用することはできない。
私は直木氏よりは記紀の史料性を高く評価する立場ですが、傾向としては彼の発言通りだと思われます。内外の史料と考古学は補い合って真実を探る必要があると思います。
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