このタイトルは井上光貞の著書から採りました。日本は神話の時代まで歴史を遡る珍しい国で、その境目は定かではありません。
一応、神武天皇が境目ということになっていますが、その生存年代ははっきりしません。『日本書紀』が記す年代は明らかに延長されています。もう一つの重要な文献『古事記』は神武の年代を記していませんが、崇神天皇以後の一部の天皇の没年を干支で記しており、その多くは『日本書紀』と一致しません。
5世紀の倭の五王を見ると、『古事記』の年代の方が信頼出来そうに思われます。崇神以前の天皇については『日本書紀』の漢風諡号の検討から後漢の歴代皇帝との関連が考えられ、凡その年代を知ることができると私は考えます。
しかし、神話は本来、年代不明のものであり、こうしたことは曖昧にしておくのが望ましいのかもしれません。
お読み頂き、ありがとうございますm(_ _)m
一応、神武天皇が境目ということになっていますが、その生存年代ははっきりしません。『日本書紀』が記す年代は明らかに延長されています。もう一つの重要な文献『古事記』は神武の年代を記していませんが、崇神天皇以後の一部の天皇の没年を干支で記しており、その多くは『日本書紀』と一致しません。
5世紀の倭の五王を見ると、『古事記』の年代の方が信頼出来そうに思われます。崇神以前の天皇については『日本書紀』の漢風諡号の検討から後漢の歴代皇帝との関連が考えられ、凡その年代を知ることができると私は考えます。
しかし、神話は本来、年代不明のものであり、こうしたことは曖昧にしておくのが望ましいのかもしれません。
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