2021年12月

父が退院し、自宅での生活に戻りました。そうは言っても以前と同じ生活は出来ず、要介護認定を受けて様々な準備をした上での生活になっています。
ある程度は覚悟していましたが、なかなか厳しい修羅場です。正直、いつまで続くのかなと思います。
父と入れ替わるように、介護施設にいた母が入院しました。食べ物を気管に入れてしまった「誤嚥性肺炎」ということです。高齢になると飲み込む力も落ちるため、今後いつから食べられるのか、予断を許しません。
私はこの年まで独身を通してきましたが、やはり人生のツケが回ってきたのかもしれません。当分はこうした生活が続きそうです。
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こと座の一等星ヴェガは東洋では織女星、わし座の一等星アルタイルは牽牛星と言われ、七夕伝説でよく知られています。白鳥座の一等星デネブを加えた三星を夏の大三角と言い、銀河と共に夏の夜空を彩っています。
日本神話では高皇産霊尊の娘・栲幡千千姫命(古事記では万幡豊秋津師比売命)が織女に似ています。織女は天帝の娘ですが、貧しい牽牛は天照大神の子・天忍穂耳尊とは対照的です。しかし大和言葉で「ひこぼし」と言えば、九州の英彦山の名が主祭神の天忍穂耳尊(太陽神の子=日子)に由来するのと同じになります。
幡を軍旗と見れば全く違ったイメージになり、八幡神ともされる応神天皇とその母・神功皇后のようです。神話の背景にどんな歴史があるかは分かりません。古代はあまりに遠く、深い闇に包まれています。
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第1回の遣隋使は西暦600年に送られましたが、何故か隋書にだけ記録され、日本書紀には記録がありません。しかし隋書を読むと、日本書紀がこれを載せなかった理由が分かります。

使者言う、「倭王は天を以て兄と為し、日を以て弟と為す。・・」高祖曰く、「此れはなはだ義理なし」と。是に於ておしえて之を改めしむ。

使者の説明からは三角縁神獣鏡によく刻まれる「天王日月」の文句が思い出されます。正しくは「天王」(天帝、天皇)ですが、この時代の日本では「天」と「王」に分けて考えていたようです。皇帝から教えられて分かったものの、仏教の「天王(四天王)」と紛らわしいので「天皇」としたのではないでしょうか。
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南北朝の対立は後深草、亀山両天皇の対立から始まりました。どこの家でも兄弟は難しいもので、皇室もその例外ではありません。
日本書紀を読むと、神武天皇は大和を平定するとき、敵の兄弟対立を利用した例が多く出てきます。エウカシとオトウカシ、エシキとオトシキなどで、いずれも弟を味方にして兄を滅ぼしました。景行天皇の九州平定でもそうです。
兄弟に限らず、戦争において敵の内部対立を利用することは定石であり、人間の醜い面が現れています。南北朝の争乱は足利義満が後亀山天皇を騙すことで一応の決着がつきましたが、その後も現代に至るまで長く尾を引くことになります。
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