松本零士の『銀河鉄道999』で星野鉄郎がたどり着いた惑星大アンドロメダは「天国とも地獄ともとれる壮大な機械化世界の首都」でした。鉄郎は機械の体を得て永遠の生命を得ようとしていましたが、旅の途中で見た機械化人たちの醜さに、次第に考えを変えてゆきます。
手塚治虫の『火の鳥』も似たテーマで、未来編では人類は地下に潜り、巨大なコンピュータの支配を受け入れます。計算通りに核戦争が起こり、山之辺マサト以外の人類は滅び、彼は孤独に人類の復活を待つことになります。
三島由紀夫は少し変わっていましたが、「日本」がなくなり、抜け目がないだけの空しい人々に埋め尽くされる未来を拒否して死んでゆきました。
やはり彼らは未来を正しく予見していたなと思わざるを得ません。グローバリズムが唯一の正義になり、あらゆる国家が崩壊し、一部の者たちが支配するディストピアが見えてきています。
これからどうなるか不安ですが、こうした表現活動は続けていこうと思います。
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