野尻抱影の『星の神話・伝説』では、冬の代表的な星座・ぎょしゃ座を次のように紹介しています。

星座の名は、車を走らせるぎょしゃ(馭者)ですが、図では、三びきの羊をかかえている羊飼いの姿です。もとはアルファが馭者で、のこる四辺形を車、三つの星の三角を手綱と見たと思われます。

ぎょしゃの「馭」は見慣れない漢字ですが、神武天皇の別名「始馭天下之天皇(ハツクニシラススメラミコト)」の一字で「シラス(治める)」の意味です。崇神天皇も同じ読みの別名を持ちますが「御肇国天皇」と書きます。この「御」も同じ意味で、ぎょしゃは「御者」と書くこともあります。
このつながりには、私は長い間気付きませんでした。
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