昨年から母の認知症が進行し、私と父の生活は激変しました。母は自分の部屋に私と父を入らせなかったため、施設に入った後に初めて実態が分かり驚きました。
実家に帰る度に母の部屋を掃除していますが、なかなか片付きません。いつになったら終わるか見当もつきませんが、気長に進めています。
時間は信用詐欺のようなもので、少しずつしか変わらないと思っていても、何十年も経つと何もかも変わってしまいます。本当は一瞬一瞬が変化の連続であり、極端に言えば一瞬ごとに世界の崩壊と再生が繰り返されているのでしょう。
晩年の三島由紀夫はこの問題を追求し、『天人五衰』の冒頭で上手く表現しています。仏教の唯識論はこの世界の実相をとらえていたようです。
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